
昨年は、お盆の前までは比較的穏やかな夏だったのですが、それ以降が長雨になり、それがブドウの出来栄えに響くだけではなく、今年の生育にまで影響がありました。
という事で、今年はこの記事の投稿をお盆明けまで待ってみて、今年の出来栄え予想をしてみようかと考えました。
2日程前まで、ここ数年恒例の連日の猛暑が続き、多少の高温障害が出るものの日照時間においては十分すぎる程あり、また夕立もあったりして乾きすぎるという事もなく、さほど問題ない夏となっていたのですが、昨日から秋雨前線っぽいものが南下してきて随分雨が降りまして、この先の天気予報も雨と曇りが続く感じになっています。
それで去年の事が頭をよぎるのですが、晴れ間も多少は出るようで、それほど心配する事もなさそうな気がしています。
■品種毎の今年の傾向(予測)
【ピオーネ】
昨年の影響を引きずり、例年よりも若干の小粒傾向。
着色の始まりは早かった為、糖度は良い感じに上がってそうで、成熟は昨年より早そうな感じです。
【シャインマスカット】
今年は作り方を大きく変更した為、昨年よりも粒は大きくなるはず。
シャインマスカットは秋晴れの時期に糖度が上がってくるので、その時期晴れてくれれば、昨年よりも良いものができる予定です。
【瀬戸ジャイアンツ】
昨年比で、今のところピオーネと同じく若干の小粒傾向。
ただ、この品種の肥大はこれからもしばらく続くので、ラストスパートでブリンと太ってくれたら、昨年と同程度の品質になってくれるかな。
ちなみに、昨年は瀬戸の当たり年だったような気がします。
【サニードルチェ】
昨年、色々な障害を受けて不作でしたが、今年はそれを克服すべくいくつかの対策を講じました。
障害が克服できて、ようやくレギュラー商品という感じなので、まだ昨年と比較する段階でもないような気がします。
ただ、外観も食味も良い品種なので、対策が上手くいっていますよーにと毎晩祈っています。
個人的には期待感満載です。
【翠峰】
今年は、昨年の長雨の影響を受けて花の数が極めて少なく、例年の1/3程の収穫量になりそうです。
しかも、その少ない花も良い物が少なく、当園の翠峰にとって、今までで一番の不作の年になりそうです。
元々、1本しか栽培していない品種なので、その1/3となると予約販売は困難で、当園に立ち寄っていただいた方が購入される程度になるのかなぁ。
今年はしっかり養分をため込んで、来年しっかりと実をつけてほしいものです。
●総評
今のところ、翠峰以外は割と順調。