2025年 14年目の収穫です。

新見市草間に転居して15年以上の月日が流れ、今年で14回目の収穫となります。
今ではすっかり頭の隅々まで農家マインドになっていますが、相変わらずぶどう以外の作物は上手く作れず、家庭菜園は毎年苦戦続きでございます。
様々な物資の値上がりや気候変動の影響で、農業を取り巻く環境は厳しさ増す一方ですが、夫婦二人で知恵を絞って乗り越えていきたいと思っております。

■品種毎の今年の傾向(予測)
【ピオーネ】
早期梅雨明けの影響で、今までにはない生育パターンで先行き不透明でしたが、今のところ肥大、着色共にそこそこ順調。
ただ、暑さの影響で例年より着色始めが早かったので、早熟傾向のようで、収穫終わりが1週間程度早まるかもしれません。

【シャインマスカット】
最初の粒の肥大は良かったのですが、梅雨明け頃からスローペースになりました。
暑さの影響で若干の葉焼けもあったりと、いつも通り良い出来とまでは言えませんが、若い木が多かった当園では1年毎に全体的に粒が太っていっているような感じです。
昨年同様、ほどほどなところには落ち着きそうです。

【瀬戸ジャイアンツ】
6月中旬に葉っぱの病気が蔓延しましたが、応急処置が功を奏してなんとか持ちこたえているようです。
ただ、今年は猿による被害があり、結構な数をやられてしまいました。
元々生産数が少ないだけに、9月の生育具合によっては販売できる数に影響が出るかもしれません。

【サニードルチェ】
昨年、残暑の影響で、着色不良と房の病気が多発しました。
どうやらこの品種は、収穫直前にあたる8月下旬から9月中旬の気象条件が、品質に影響しそうな感じです。
あと、昨年の着色不良を受けて、一部試験的に対策を施してみました。
上手くいけば、着色と糖度が改善できるかもしれません。

【雄宝】
昨年は、頭を悩ませていた裂果が劇的に減って、初めてまともに出荷できた年でした。
今年も同様の栽培方法を試していて、それが上手くいけばというところですが、果たしてどうなるか・・・。
障害が出るのは、毎年9月上中旬なので、今のところはいたって良好です。

【翠峰】
ずっと木の調子がイマイチだった為、昨年の冬にとうとう伐採してしまいました。

●総評
ここまでのところ、早期梅雨明けと日照りにより、栽培の手間は過去一番かかったという感じでしたが、気候が荒れた割には今のところ順調に推移しています。
ただ、全体的に熟れが早くなりそうな感じです。

採れたてをいち早くお届けします

IMG_5986まだ暑い9月上旬から始まるぶどうの収穫。作業は、朝露が残る早朝から採取作業を開始します。収穫作業はさほど時間はかからず、朝食までには採り終わります。
その後、自宅に持ち帰り、選果作業に入ります。
不良な粒を取り除き、重量別に選別。傷を付けないないように、丁寧に箱詰めして、夕方までに出荷します。
ぶどうは日持ちがする果物で、比較的長く美味しさを保ちますが、みずみずしい食感は鮮度が命。
できるだけ早くお召し上がりください。